『駅前魔法学園!!』は「魔法が実在する」2011 年の現代日本を舞台としたテーブルトークRPGです。
 プレイヤーは、(この世界では、あらゆる街に存在する)「魔法学園」に通って魔法を学んでいる「魔法使い」となります。小学生から高校生、主婦やサラリーマン、喫茶店のマスターからご隠居の老人まで、魔法学校の生徒はさまざまです。
 この時代の世界は「魔法の復活」によって、魔法や不思議な存在や現象が姿をあらわすようになっています。「異世界」との境界も薄くなり、異世界からの住人が訪れることも珍しくありません。
 しかし同時に、闇に潜み心に取り憑く“常闇”も復活してしまったのです。
 あなたたち魔法学園の生徒は、不思議な学園生活を営みながら、自分が住む街で起こる、魔法的事件に挑み、それを解決することになります。
 みんなの魔法で、自分の住む街を守りましょう!


 テーブルトークRPG(TRPG)とは、参加者のコミュニケーションによって、架空のキャラクターによって、物語を共有し、体験するという遊びです。
 参加者のひとりはゲームマスター(GM)と呼ばれるゲームの進行役を担当し、ほかの参加者はプレイヤーと呼ばれる役割を担当します。
 キャラクターの行動などは、ダイス(サイコロ)などで成功するかどうか判定されるルールを、多くのTRPGが備えています。

イラスト=速水螺旋人
 会話と想像力で物語は広がり、ダイスの判定は思わぬ結果になることもあり、同じシナリオをプレイしても、決して決まった結果にならないのが、TRPGの魅力です。ゲームが終わるころには、あなたのテーブルでひとつの「物語」が生まれていることに気づくでしょう。
『駅前魔法学園!!』では、GMは担任の先生や、敵となる“常闇”、街の人々などの役割を担当し、各プレイヤーは、同じ魔法ゼミ(マグゼミ)の仲間である「魔法学園生徒」となります。



『駅前魔法学園!!』は、「魔法が実在する」2011 年の現代日本を舞台としたTRPGです。
 われわれが住むこの世界と同じところも多いですが、違うところもたくさんあります。


 あなたが演じるキャラクターは「魔法」使いです。
 この世界には、カルチャースクールのような『魔法学園』が、あらゆる街にあり、誰もが魔法を学ぶ機会があります。
 ですが資質のない人間は、やはり魔法は使うことはできません。
 魔法を使えるということ以外、現代日本のふつうの街にいる人と変わりません。子供から老人、サラリーマン、主婦、喫茶店の主人など、さまざまな立場がありえます。


 この世界では、西暦1999年に“常闇”と呼ばれる存在が地球全てを覆い、大きな被害をもたらしました。“常闇”には、あらゆる科学の力が通用せず、「魔法」でしか対抗できませんでした。
 歴史の影に潜んでいた「魔法使い」たちが、表舞台へ姿をあらわしたのは、その時です。
 魔法使いたちの活躍により、“常闇”は地球上からいったんは退けられましたが……完全に消し去ることは不可能でした。
 それから10年余。いまもひそかに、都市の闇や、人々の心の奧に潜んでいます。生物や物品に取り憑いて魔物を生んだり、奇妙な現象を起こすことも珍しくはありません。


 プレイヤーのキャラクターは、同じ街に住み、その街の『魔法学園』に通う学園生徒となります。
 平凡な街にも“常闇”による事件が起こることはあり、それには魔法でしか対抗できません。
 身近な「自分たちの街」の平和を守る、街の魔法使いの物語。それがこの『駅前魔法学園!!』です。
 ルールブックには、すぐに舞台にできるサンプルタウン「星見町」が用意されています。
 もちろん、慣れたGMの人なら自分でデータを用意し、別の街(*)を舞台とすることもできるでしょう。

(*) 別の街
  なにか特徴のある街を設定するのもいいでしょうし、あるいは現実の「あなたが住む街」を舞台にすることもできるわけです。あなたの街に魔法があったら……という設定は、楽しいでしょう。
 また、キャラクター作成時に決められる「プレイス」が集まることによって、自然に「その街に何があるのか」が決まる、というゲームシステムになっています。


 前世紀末、常闇に対抗するために表舞台に姿を現わした魔法使いたちは、魔法という存在を広く全世界に、望む全ての人に平等に開陳することにしたのです。
 こうして、地球のあらゆる街に「駅前魔法学園」が存在するようになったのです。
 魔法学園の「本校」は、異空間に存在します(*)。古代ギリシャの頃から起源を持つとされる本校は、ゴシック調に彩られた石造りの荘厳な建築物で、無数の尖塔と、数々の学舎から構成されています。その大きさは、日本のひとつの県ほどもあると言われています。
 現在は、地球のあらゆる街にある「分校」――すなわち駅前魔法学園の教室施設と物理的に繋がっています。どんな分校にも「本校への扉」があり、生徒たちは、その資格や所属に応じて、本校の施設を使うことができます。

(*) 学園はただ「魔法学園」と呼ばれています。正式な場などでは、ラテン語「スコラ・マギカ」と称されることもありますが、普通は各現地の言葉で「魔法学園」と呼ばれることになります。



 地球の多くの人が信じていたこの「世界」は、実は“ 昼の世界” から見た、世界の諸相のひとつに過ぎません。
 伝説や、おとぎ話や空想の存在だと思われていた「異世界」が多数存在していたのです(*)
 異世界は無数に広がっており、それぞれの世界を〈小世界(ムンドゥス・パルウム)〉、異世界全体の総体を〈大世界(ムンドゥス・マグナ)〉と呼ぶこともあります。

イラスト=吉井徹
 地球もそういった世界のひとつであり、大世界から見た場合、〈地球界〉と呼ばれることになります。
 それぞれの世界は、魔法エネルギー〈マナ〉の通り道である〈レイルロード〉(*)によって繋がっており、それを通って他の世界を訪れることもできます。
 現在、地球界は、魔法の復活によって、他の異世界との境界が薄くなっています。
 また、ほかの世界にも、常闇の脅威は存在し、小さな世界にとっては死活問題となります。
 魔法使いたちは、ほかの世界の危機を救ったり、小さな世界の誕生や成長を助けるという任務につくこともあります。

(*) 異世界
 中には地球世界の小説やマンガ、ゲームのなかの舞台そっくりの世界もあります。
 その世界を夢で見たり訪れた作家が小説を書いたのかもしれませんし、地球界の人々の想像力によって、世界が生まれたり影響を与えたのかもしれません。

(*) レイルロード
 大規模かつ恒常的なレイルロードの場合、魔法学園の管理する魔法列車「マジカルトレイン」が運行することになります。マジカルトレインでの旅行や、切符収集を趣味としている魔法使いもいます。


『駅前魔法学園!!』は、ひとつの街を舞台にしたTRPGです。
 街の建物や施設は「プレイス」という単位で表現されることになります。
 ルールブックには、コピーして使用できるイラスト入りの「プレイスマーカー」約20種が用意されています。
 これを組立ててテーブルに並べれば、まさに「あなたの街」さながら。街のなかを探索するような雰囲気で、シナリオが進むことになります。

プレイスマーカーによる「星見町」
 各プレイヤーキャラクターは、街のプレイスを自由に動き回り、イベントを解決し、トランプによって表わされる〈マナソース〉を集めることになります。
 マナソースは、事件の手がかりであると同時に、魔法使いに様々な強力な効果を与えてくれます。
 街をめぐってマナソースを集め、クライマックスで、強力な常闇に打ち勝ちましょう!


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